A Taste Of Honey / Classic Masters (2002)
湿度の高いこの季節は、Boogie Oogieな音でスカッとしたいもんです。で、やはりBoogie Oogieと言えば彼女達ということで、棚の奥から引っ張り出してみたこの一枚。
しかし今聴いても、これが70年後半~80年代前半の音とは到底思えないね。もちろん一つひとつの楽曲を拾えば、懐かしさがこみ上げるようなファンクやスローばかり。けれどその隙間に感じられる、いつ栓を抜いても泡がはじけ飛ぶような、魔法のシャンパンとでも言うべきクールで透明感のある空気がいい。今聴いても新鮮そのものです。
これまた言わずと知れた"Sukiyaki"を含めた彼女達の軌跡が、¥800チョイで辿れるなんて、贅沢じゃあありませんか。オールドだけど聴かずにはいられない、そんな夏のマストアイテムということで。
[04 洋楽 (Album Reviews)] 投稿者 KiD : 06-07-21 02:58 | Comment (0) | TB (894)
Jewel / Goodbye Alice in Wonderland (2006)
90年代の女性Vo.におけるマスターピースの一つとして挙げられる"Spirit"の虜になったファンにとって、前作"0304"はあまりに実験的で統一感のない仕上がりに感じられたはずだ。
しかし、3年振りの新作は"Welcome back, Jewel!"とも言うべき内容。オープニングの"Again and Again"を耳にした瞬間から、アコースティックをベースに、繊細な歌詞とメロディアスな音を組み合わせた彼女本来の世界観が奔流のごとく溢れ出てくる。
試行錯誤的な前作でみられた「スピード感」がエッセンスとして加えられているナンバーも収録されており、過去のキャリアの中から、彼女が必要と感じたものだけを集約させた作品であることが聴き手に深く伝わってくる一枚。ここはやはり"Welcome back, Jewel!"と素直に喜びたい。
[04 洋楽 (Album Reviews)] 投稿者 KiD : 06-05-15 04:50 | Comment (0) | TB (55)
Leann Rimes / I Need You (2001)
管理人が長く敬愛してやまないLeann Rimes。彼女を初めて知ったのは、このアルバムである。FMから流れるシングル"I Need You"に圧倒され、リリース当日に即購入したわけだが、実はジャケに写る彼女は「勝負メーク」の特殊(?)仕様。後に過去作品のジャケを目にした際、同一人物だとはまるで気付かなかったという、どうでもよい個人的逸話の残る一枚でもある。(今はすっかりスレンダーになり、本当に美しくなられましたな)
"I Need You"で聞かせる、力強い低音から高音域のサビに抜ける心地よい爽快感。軽快でドライなサウンド"But I Do Love You"でのコケティシュな一面。その曲に合わせた「自分の魅力の出し方」を知っているシンガーであることを、聴き込むほどに感じてしまう。個人的にはバラード"Soon"の神聖で壮大な雰囲気に心癒されまくり。デュエット好きの方にはElton Johnとの"Written In The Stars"もオススメである。
ちなみにこのジャケで彼女がいつもと違うメークをしているのは「ボーイフレンドに『太った?』と言われたことがきっかけで、ダイエット&コスメで見返してやった」からだそうな。こういう普通の女の子の部分が、また親近感を感じさせてくれて嬉しいじゃないですか。
[04 洋楽 (Album Reviews)] 投稿者 KiD : 06-03-06 06:38 | Comment (0) | TB (65)
Tevin Campbell / I'm Ready (1993)
"Tell Me"がヒットした1stではまだ本当の少年だったTevin。2ndとなるこの作品では10代半ばということもあり、変声期を迎える直前の危うい繊細さといった雰囲気を持つ声が、アルバム全体に美しさと瑞々しさを与えている。声変わりを終えた3rd以降、正直彼の魅力は完全に褪せてしまっており、その意味ではこの作品が彼のマスト・アルバムと言えるだろう。
アップテンポチューンもなかなか聴かせるが、やはり彼の声はバラード向き。この作品でもスロー~ミディアムのバラードが多数収録されており、中には殿下(プリンスね)の"Come"を思わせるようなエロ度満点のバラードまである。
変声期を迎えていない少年が歌う作品であれば「あどけなさ、初々しさ」が本来の売りになるわけだが、こういった大人の楽曲を歌いきり、それでいて聴き手に全く違和感を感じさせない、というのが彼のスゴイところだったわけで。アルバムの最後をしめる"Infant Child"の透き通る美しさには、未だに聴き飽きることがない感動がある。
[04 洋楽 (Album Reviews)] 投稿者 KiD : 05-12-02 05:33 | Comment (0) | TB (151)
Diana Krall / Christmas Songs (2005)
クリスマスと聞いて思いつくのは、白く透き通った静かな夜。かたや、イルミネーションとクラッカーに溢れた賑々しい時間。多くのアーティスト達のクリスマスアルバムは、その"静"と"動"どちらをも楽しめる作品に仕上がっているものだが、この作品は"静"なるクリスマスを好むリスナーにとって、今年最高の一枚になりそうだ。
収録されているナンバーは、スタンダードの中でも定番中の定番揃い。Popなアレンジを全く排除した音は、"Jazzy(ジャズ風な)"ではなく、"Jazz"そのものだ。そしてこの奇をてらわない一枚の何と素晴らしいこと!彼女の重厚感ある気だるい歌声に耳を澄ませば、静かに燃える暖炉の匂いまで漂ってきそうな気配である。
もちろん"動"の曲も収録されており、こちらは厚みのあるホーンセクションを中心とした気品ある仕上がり。いずれにしても、この作品から下手にキャッチーなフィルタを施した音は一切聞こえてこない。
クリスマスには、少しのアルコールと静かな空間があれば…という方にとって、これほど似合うアルバムもそうはないだろう。
[04 洋楽 (Album Reviews)] 投稿者 KiD : 05-11-12 05:38 | Comment (0) | TB (219)